あけましておめでとうございます。
新しい年、新しいこと始めたくなりますよね。
今回は、お部屋の模様替えをする時のポイントを整理していきましょう。
模様替えする時にまず大切なことは、第1回のブログでも書いたように「なぜ」変えたいのかをとことん突き詰めていく作業です。
そして、そこで「どのように」過ごしたいかをしっかりイメージすることが大切です。
では具体的に、どのように模様替えの計画を進めていくかみていきましょう。
1.今、現在のお部屋の「もやっとポイント」を見つける。
そこから「もやっ」となっている原因を突き詰めていきます。
リビングのよくある「もやっとポイント」を例に考えてみましょう。
せっかくソファを置いているのに、ソファの上が物置状態になっていて、ソファを背もたれに結局床に座っている。
- ソファの上にどんな物が置かれている?
- カバン?
- 洋服の上着?
- 洗濯物?
- なぜそうなっているのか?
1.収納に問題がある。
その空間の「生活動線」や「役割」と収納が合っていない。
この場合は、例え模様替えをして、ソファを変えたり、ソファの位置を変えて一旦綺麗に整えても、日々の暮らしの中でまたすぐに同じ状態に戻ってしまいます。
「生活動線」と言うのは、日々の生活の流れです。お住いの図面があるのであれば、その紙上で家族の1日の動きを実際に書いてみるのも良いでしょう。
今回の場合であれば、以下2点が問題点となります。
- 家に帰ってまず、ソファの上に鞄や上着を脱いでそのままくつろいでいる。
- 子供達が朝起きてきてリビングで着替えている。そのまま着替えがソファの上に置かれている。
日々の動線(習慣)を変えるのはなかなか大変です。
特にお子さんがいる家庭では、お着替えや遊びの場、学習の場と、リビングダイニングの役割が多様化しているご家庭が多いのではないでしょうか。
ソファに荷物を置かなくて良いように、洋服や鞄をかけるラックや、洋服の収納スペースを準備する必要があります。
2.ソファの場所に問題がある。
これは、上記に書いた「収納が近くにあるのに、ソファの上が物置状態になる」場合です。
その場合、生活動線の動きを見ていくと「脱ぐ」→「収納」の動線の邪魔になる位置に、ソファがある可能性があります。これも日々のこと。
動線を邪魔しないように、ソファの位置や向きを考えましょう。
3.ソファ自体に問題がある。
これはそもそも、家族の生活スタイルにそのソファがあっているかどうかというところです。
そもそも、もともと椅子に座る文化のなかった日本人は、ソファに座る生活になれない人もいます。
生活スタイルに合わないソファは、大きい家具だけに邪魔になるだけ。
いっそソファを置くのをやめて、床座スタイルに切り替えると、ゆったりした空間になるかもしれません。
それでもやっぱりソファは置きたいという時には、座面の低いロースタイルのタイプのものや、「座る」ソファではなく座面をゆったりとった「ソファの上で過ごす」タイプのものもあります。
2.インテリアの雑誌やイメージ画像で好きな画像を切り抜いたり、プリントアウトして、ファイリングする。
ただ眺めるだけでなく、切り取ってファイリングすることで、自分の好みを分析しやすくなります。画像たくさん集めれば集めるほど良いです。
たくさん集めた「好き」の共通項を見つけることができます。
家族で話し合うツールとしても役にたちます。
3. 1、2を自分の実際の暮らしとすり合わせる。
新築でお家を考える時、ほとんどの方がダイニングにはダイニングテーブルを、リビングにはテレビにソファをと、イメージされます。
しかしちょっと待ってください。
- あなたの家族は、普段どのように過ごされていますか?
- どのような風にくつろがれていますか?
- これからはどのように過ごしていきたいですか?
例えば、共働きで皆忙しく、なかなか皆が揃ってご飯が食べられない家庭に、家族全員がゆったり過ごせるダイニングスペースは必要でしょうか?
キッチンの前にカウンターがあれば、忙しいお母さんが準備や片付けをしながらも、ご飯を食べている旦那さんや子供たちとコミュニケーション取ることができ、その分家族みんなで過ごすリビングの空間をゆったり取ることも可能です。
逆に、宿題をしたり、何か作ったり、くつろいだり、ダイニングでたくさんの時間を過ごす家庭なら、ダイニングにリビングの要素も加えて、通常のダイニングよりも座面や机の高さを下げ、「ゆったり過ごせるダイニング」をメインに考えても良いかもしれません。
自分の家族の「なりたい暮らし」のイメージがしっかりできれば、模様替えは成功したも同然です。
ここでのポイントは、そのイメージや過ごし方をつくる核となる「家具」から考えること。そうすると、お部屋全体のテイストやイメージをまとめやすいです。
では、次回は実際にコーディネートのコツについてみていきます。