今日から12月。
我が家の目の前は一面畑で、この季節、霜が降りた景色に朝日が差し込む様子はなんともいえません。

畑に霜が降りた景色に朝日が差し込む様子

寒くなるとお外に出るのも億劫になるけれど、そんな時はお家時間を楽しむチャンスです。
今回は、今の季節をしっかり楽しめる、自然素材を使ったナチュラルなクリスマスのホームデコレーションをご紹介します。

木の枝や草の葉、松ぼっくりや木の実など

本場、ヨーロッパでは、この季節になると木の枝や草の葉、松ぼっくりや木の実などをバスケットいっぱいにいれてお散歩から帰ってくる人たちをよく見かけるそうです。それらは、季節を感じるとっておきのホームデコレーションになります。
素敵な習慣ですよね。私たちも準備するところからとことん楽しんじゃいましょう。

山に材料の収穫へ。

私の住んでいる三豊市には小さなお山がぽこぽこあって、私にとっては生まれた時から見る馴染みの風景ですが、県外から来られた方には「日本昔ばなしの景色みたいだねぇ」とよく言われます。

気軽に行ける小さなお山が近くにあることは、とってもありがたいことかもしれませんね。県道から少し入るとすっかり森の中。

とっても静かで、落ち葉と、土の匂い、頭上からは色づいた木の葉を通して優しい光が差し込む川
冬を待つ山は、とっても静かで、落ち葉と、土の匂い、頭上からは色づいた木の葉を通して優しい光とときおり野鳥の声。
森のなかで遊ぶ子どもたち
子供達も落ち葉をカサカサ踏む音を感じたり、垂れてきた蔓でターザンごっこしたり、とっても楽しそう。
ターザンごっこを楽しめる、木からたくさんぶら下がっている蔓系の植物は、リースの土台を作るのには最適!たくさん集めます。

都会に住む方はなかなか気軽に行ける山などないかもしれませんが、公園などでもドングリや松ぼっくり、木の枝や木の葉など、自然の恵みをいろいろ見つけられるのではないでしょうか?

収穫したどんぐりや葉っぱ
今回の収穫物たち。虫やホコリが付いているかもしれないのでまずは洗いましょう。

リースを作って飾ってみる。

まずは、インテリアで人気のあるフライングリースをつくってみます。
材料は採ってきた植物たちと、細めのワイヤーのみ。

蔓をくるくると丸めた写真
蔓をくるくると丸めて、そこに思い思いのものを挿していきます。ところどころ針金で止めて行くとしっかりします。
植物の向きを揃えてさす。フローリストのお友達が教えてくれたポイントです。
木の実をぶら下げる
ぶら下がる木の実が可愛い。

自然素材のストローオーナメントとの組み合わせも◎
使う色を限定すると、また雰囲気が変わります。

手作りスワッグ
植物を束ねるとスワッグに。大きな松ぼっくりやふわふわのパンパスグラスを一緒に束ねると一気にクリスマス仕様になります。

植物だけでもお洒落なインテリアに。

窓側に花形の飾りを吊り下げた写真
拾った植物たちは、照明に引っ掛けたり、天井からぶら下げたり、木の実は瓶やお気に入りの入れ物に入れたり。それだけでも十分季節を感じられるインテリアになります。
瓶の中に松ぼっくりをいれてちょっとしたインテリアに
グラスの中に松ぼっくりを入れて光らせると幻想的なインテリアに
瓶に入れた松ぼっくりと一緒に小物を置く
お皿に松ぼっくりを載せてお洒落に
植物などを飾った電球
実家で使っていたキラキラのオーナメントに、白のリネンのハギレを裂いて貼り付けたオーナメント
こちらのオーナメントは、実家で使っていたキラキラのオーナメントに、白のリネンのハギレを裂いて貼り付けたもの。
貼り付ける布を変えるとまたイメージが変わります。
白のリネンに合わせて黒のリネンをまいて。モノクロのツートーンにするとシックな大人な感じに。リバティプリントなどを巻くと可愛い感じになります。
木の枝に飾りをぶら下げた小さなツリー
木の枝にぶら下げただけで素敵なツリーに。
これなら、お子さんのいないお家や、ツリーがないお家でも気軽に楽しめます。

キャンドルと一緒に飾って、さらに冬らしく暖かく。

そしてもう一つ。冬のインテリアを楽しむのにぴったりなアイテムがキャンドルです。

「ヒュッゲ」スタイルのキャンドル

ここでのお手本は「ヒュッゲ」スタイル。
北欧インテリアの人気と共に「ヒュゲ」が注目されていますが、「ヒュッゲ」とはデンマークの言葉で、心地よいことや幸福であること。ひいては、親しい人と過ごす時間そのものをさします。

国民の幸福度の高い北欧の秘密の一つには、この「ヒュッゲ」の精神が根付いていることも大きな要因ではないでしょうか?
彼らは「ヒュッゲ」=幸せな時間を日々の暮らしの一部に自然に取り込んでいるのです。これは、北欧の長く陰鬱な冬を居心地よく過ごす為に生み出された生活の知恵のようなもの。

お友達を招いて一緒にご飯を食べたり、家族との時間を大切にしたり、季節を感じて、お花をお部屋に飾ったり。そして寒く暗い冬には、花を飾るようにキャンドルを飾ります。その温かな灯りには人を集め、心を癒してくれる効果があります。

暗闇に光るキャンドルの炎
不規則に揺らぐキャンドルの炎は、小川のせせらぎや、そよ風等の、自然現象に見られる「1/fゆらぎ」のリズムを刻んでいます。これは人の鼓動のリズムと同じだそうで、生体に快感を与えるリズムとして知られています。

その他にも、キャンドルに火を灯した時に発生するマイナスイオン効果や、アロマとの相性も抜群。香りのあるキャンドルは、温められることで香りがお部屋に広がります。

何より、オール電化の家庭も増えている今、暮らしの中で火を感じる機会はとても大切なのではないかと思うのです。

飾り付けた植物の中にキャンドルを添えて
採ってきた植物との相性も抜群。キャンドルと合わせて玄関やテーブルコーディネートにも。
キャンドルの周りに植物を添える
玄関脇にキャンドルを添える
お客様を迎える玄関には昼間でもキャンドルの灯りを灯して。
ティータイムのテーブルにキャンドル
テーブルの上は平面になりやすいので、高さを出すのが華やかに見せるコツです。
夜の食卓のテーブルにキャンドル
冬の長い夜のお供にも。

インテリアで楽しく、暖かいお家に。

さぁ、これからが冬本番!寒い冬はいつもよりぐっと、人の、お料理の、お家の暖かさを感じられる季節です。
冬。楽しんで行きましょうね。

テーブルに松ぼっくり
クリスマスの夕食の食卓イメージ

この記事を書いた人

辻ひとみ

香川県三豊市在住。インテリアコーディネーター
暮らしプランニングとして、単なる家具の提案に留まらない、豊かな暮らしをご提案していきたいと思っています。
新築やリノベーションのプランニング、デザイン、撮影コーディネート等

活動内容はインスタグラム。
#暮らしプランニング