S-Life<エスライフ>収納カウンセラーの岸上奈美と申します。
全12回を通して皆さまに毎日の生活をより快適に過ごせるための役立つ収納のお話しをお伝えいたします。

第7回目の今回のテーマは、モノが片付く5つのステップ『STEP4 入れ方を決める』についてお伝えいたします。

『モノが片付く5つのステップ』は、整理収納の第一人者・収納カウンセラー飯田久恵先生考案のもので、快適な収納を実現するための収納の考え方になります。

STEP3 置き場所を決める」で、家中のモノ一つ一つに置き場所を決めた後は、STEP4ではモノの出し入れが楽な入れ方を決めていきましょう。

モノの出し入れをラクにするためのポイント

モノの出し入れが楽な入れ方を決めるポイントとして、「収納指数」の『アクション数』が最小になるように入れ方を決めていきましょう。

収納指数については、下記ページをご覧ください。

モノの入れ方は、インターネットやTV、雑誌などで様々な収納方法が紹介されていますが、基本的な入れ方は以下の3つの方法になります。

  • 棚に置く
  • 吊るす
  • 引出しに入れる

これらの方法は、0~1アクション収納が可能になります。入れたいモノに合わせて、3つの方法のうちのいずれかを選びましょう。

衣類の収納を例にご紹介いたします。

全体(衣類)の収納

棚に置く

棚には、セーター、トレーナー、Tシャツなど、ハンガーに掛けて吊るすと伸びてしまう衣類、バッグは立てて収納しましょう。

棚に置く
棚収納は、引き出しと違って衣類が一目瞭然になり、欲しい衣類もすぐに見つかります。また、衣類全体の量も把握しやすく、ムダに増えすぎることを防ぎます。
棚板の高さを自由に調整できれば出し入れも楽になり、スペースも有効活用できます。ただし、棚の奥行は必要以上に深くしないようにしましょう。

引出し

引出しには、下着、靴下、ハンカチ、ストッキング等の衣類小物をひと並べにすると選びやすくなります。

引き出し(下着)

引出しに入れる際のポイントは以下の4つです。

  • 縦方向に衣類を入れる。
  • 衣類を重ねないこと。
  • 1枚1枚がハッキリ分かるように、衣類の輪を上にして収納しましょう。
  • 数種類の衣類を入れる際には、衣類の仕切りを使用して、引出しの中で衣類が散らからないようにしましょう。
引出し(アクセサリー)
引出しに入れる収納は、衣類と一緒に収納している事が多いアクセサリーの収納にもオススメです。

吊るす

スーツの上下やコート、スカートやスラックス、ブラウスやカッターシャツなどハンガーに掛けて吊るしましょう。
ハンガーに掛けて吊るす方法は、衣類を畳まなくていいので衣類収納で一番楽な収納方法になります。出し入れも楽なので、衣類を脱ぎっぱなしにすることも少なくなります。

衣類を吊るす
衣類をハンガーに掛けて吊るす場合は、出し入れが面倒にならないように、また衣類の量が増えすぎないようにするためにも、一つのハンガーに何着も衣類をかけないように気をつけましょう。

スムーズに出し入れできないとき

モノを出す際に面倒な入れ方になると、しまう際にはもっと面倒になります。『出して、使って、戻す』がスムーズにできない場合は、「STEP3 モノの置き場所を決める」に戻って、改めてモノの指定席を見直してみましょう

『モノが片付く5つのステップ』で重要なポイントは、必ずSTEP1から順番通りにSTEP5までの作業を最後まで続けることです。各ステップを順番通りに、確実に作業を進めていきましょう。

次回は、モノが片付く5つのステップ『STEP5 快適な収納の維持管理』についてお伝えします。

この記事を書いた人

岸上奈美

S-Life<エスライフ> 収納カウンセラー

整理収納の第一人者・収納カウンセラー飯田久恵氏より「飯田久恵式収納理論」の指導を受け、中四国初の「収納カウンセラー」として資格を取得。
片付かなくてお悩みの方に、リバウンドが無くスッキリ片づき、より豊かで快適な生活を目指した収納プランニングや収納セミナーを実施しています。