S-Life<エスライフ>収納カウンセラーの岸上奈美と申します。全12回を通して皆さまに毎日の生活をより快適に過ごせるための役立つ収納のお話しをお伝えいたします。

第6回目の今回のテーマは、モノが片付く5つのステップ『STEP3 モノの置き場所を決める』についてお伝えいたします。

『モノが片付く5つのステップ』は、整理収納の第一人者・収納カウンセラー飯田久恵先生考案のもので、快適な収納を実現するための収納の考え方になります。

STEP2 要らないモノを取り除く」で、実際に要らなくなったモノの処分が終了した後は、STEP3ではモノの置き場所をひとつひとつ決めていきましょう。

収納とは「出して、使って、戻す」をスムーズにすること

収納といえば「モノをたくさん入れる」ことを目的にしがちですが、収納の目的とは「いかに出し入れしやすいか」「動線を短くするか」を意識しながら、『出して、使って、戻す』がスムーズになるように収めることが大切です。

置き場所が決まっていないモノが部屋のあちこちに置いていると、必要になる度にどこにあるのか探すのでムダに歩き回り、探すにも時間がかかってしまいます。

また、モノの出し入れが面倒な置き場所だと、片付けるのも面倒になり常にモノが出しっ放しになる可能性が高くなってしまいます。

『出して、使って、戻す』がスムーズになる置き場所を決めるポイントは2つあります。

  1. 「収納指数」の『歩数』が最小になるように置き場所を決めていきましょう。
  2. モノの置き場所は1カ所とは限りません。

「収納指数」の『歩数』が最小になるように置き場所を決めていきましょう。

収納指数については、下記ページをご覧ください。

必要な文房具をダイニングテーブルの近くのパソコンコーナーや棚にまとめた様子
例えば、ダイニングでお子さまが勉強やお絵かきをする場合は、必要な文房具(鉛筆やはさみなど)をダイニングテーブルの近くのパソコンコーナーや棚にまとめることで、わざわざ子供部屋まで文房具を取りに行くことなく、少ない歩数で文房具を使うことができます。片づけの際にも、小さなお子さまでも楽に片づけができます。
コンロ周りの棚や壁面に調理道具や調味料を収納したキッチン
キッチンでお料理をする際には、コンロ周りの棚や壁面に、お玉、フライ返しなどの調理道具や調味料が収納できれば、出し入れするための、収納指数の歩数、アクション数ともに『0』になります。ムダに歩くことなく必要なモノが楽にサッと取ることができますので、お料理の際にも短時間でスムーズに調理ができます。

モノの置き場所は1カ所とは限りません。

例えばハサミは、キッチンではお料理、リビングダイニングでは、郵便物の開封や荷物の梱包、お子さまの工作などで使用します。ハサミも1個ではなく、必要な場所それぞれに置き場所を設けていきましょう

「ここが便利!」と使いたいと思う場所をご家族で相談しながら、ご家族それぞれが継続できる置き場所を一つひとつ決めていきましょう。

モノが置けないとき

使いたいと思う場所に、モノが多くて置くことができない場合には、もう一度STEP1、STEP2に戻って「要らないモノはないのか」「今置いているモノの置き場所はここで良いのか」を改めて見直してみましょう

『モノが片付く5つのステップ』で重要なポイントは、必ずSTEP1から順番通りにSTEP5までの作業を最後まで続けることです。各ステップを順番通りに確実に作業を進めていきましょう。

次回は、モノが片付く5つのステップ『STEP4 入れ方を決める』についてお伝えします。

この記事を書いた人

岸上奈美

S-Life<エスライフ> 収納カウンセラー

整理収納の第一人者・収納カウンセラー飯田久恵氏より「飯田久恵式収納理論」の指導を受け、中四国初の「収納カウンセラー」として資格を取得。
片付かなくてお悩みの方に、リバウンドが無くスッキリ片づき、より豊かで快適な生活を目指した収納プランニングや収納セミナーを実施しています。