S-Life<エスライフ>収納カウンセラーの岸上奈美と申します。
全12回を通して皆さまに毎日の生活をより快適に過ごせるための役立つ収納のお話しをお伝えいたします。

第5回目の今回のテーマは、モノが片付く5つのステップ『STEP2 要らないモノを取り除く』についてお伝えいたします。

『モノが片付く5つのステップ』は、整理収納の第一人者・収納カウンセラー 飯田久恵先生考案のもので、快適な収納を実現するための収納の考え方になります。

「STEP1 モノをもつ基準を自覚する」で、これからの暮らしの具体的なイメージや将来のライフプラン、これからの目標が明確になってきたところで、STEP2では実際に要らなくなったモノを捨てる作業を進めていきます。

このステップでは、捨てる作業の際に気をつけたいポイントが3つあります。

  1. 全部出さない
  2. 時間を区切る事
  3. 場所や範囲を限定する事

1. 全部出さない

収納しているモノを一度に出して広げてしまうと、モノの量が多すぎた場合、作業が終わるまでその場所が使うことができずに、ご家族にも迷惑をかけてしまいます。また、残されたモノを元の場所に戻す作業にも、手間と時間がかかります。

ポイントは、中のモノは全部出さずに、間引くように要らないモノを取り除いていきましょう

2. 時間を区切る事

一つひとつのモノの「要る、要らない」の判断は時間もかかり、長時間集中しての作業はとても疲れます。仕事や家事で忙しい方や一人で作業をしないといけない方ほど、15分、20分と短く時間を区切って作業を進めていきましょう

少しずつだとなかなか達成感を感じにくいのですが、一気に作業を進めて上手くいかなかった場合、中途半端に作業がストップしてしまう可能性があります。ですので、日々の暮らしの中に捨てる時間を確保することで、気軽な気持ちで継続して作業に取り組むことができます。

3. 場所や範囲を限定する事

一度に家じゅうのモノをチェックする事は、時間や作業的にも大変な労力になりますので、「今日は掛けている洋服を15分」「次は引出しの洋服を15分」というように自分のできそうな範囲で作業を進めていきます

場所や範囲を限定して15分の作業を決めるイメージ

作業をスタートするのにオススメの場所は、要らないモノの捨てる判断がしやすいような場所です。例えば、シューズクローゼット、キッチンカウンターの上、冷蔵庫など、短時間でも達成感を味わえるような範囲から作業をスタートしましょう。

要らないモノを処分することで、空いたスペースができたからといって、無計画に収納ツールを購入したり、モノを移動したりすると、上手く片付かなくなる可能性が高くなりますので注意しましょう。

大切なポイントは『捨てる作業に専念すること』

捨てるかどうかの判断がつけられないモノがあった際には、一旦捨てる判断を保留させて、別の要らないモノの処分を進めましょう
また、作業を始めて思うようにモノが捨てられなくても、何度も繰り返すうちに、だんだんと自分やご家族の「捨てる」基準が明確になり、捨てる判断もスピードアップしてきます。
始めから自分やご家族に厳しすぎないように気をつけながら、次に進むことも大切です。


『モノが片付く5つのステップ』で重要なポイントは、必ずSTEP1から順番通りに STEP5までの作業を最後まで続けることです。各ステップを順番通りに、確実に作業を進めていきましょう。

次回は、モノが片付く5つのステップ『STEP3 モノの置き場所を決める』についてお伝えします。

この記事を書いた人

岸上奈美

S-Life<エスライフ> 収納カウンセラー

整理収納の第一人者・収納カウンセラー飯田久恵氏より「飯田久恵式収納理論」の指導を受け、中四国初の「収納カウンセラー」として資格を取得。
片付かなくてお悩みの方に、リバウンドが無くスッキリ片づき、より豊かで快適な生活を目指した収納プランニングや収納セミナーを実施しています。