S-Life<エスライフ>収納カウンセラーの岸上奈美と申します。全12回を通して皆さまに毎日の生活をより快適に過ごせるための役立つ収納のお話しをお伝えいたします。
第9回目の今回のテーマは『棚活用システム』についてお伝えいたします。
『棚活用システム』は、整理収納の第一人者・収納カウンセラー飯田久恵先生考案のもので、快適な収納を実現するための収納の考え方になります。
「モノが片付く5つのステップ・STEP4 入れ方を決める」では、以下3つの入れ方をご紹介しました。
- 棚に置く
- 吊るす
- 引出しに入れる
その1『棚に置く』の具体的な活用方法について解説いたします。
棚収納のポイントとラクな出し入れ方法
棚に入れる収納方法は、少ない床面積で効率よく収納でき、0から1アクションでラクに出し入れができます。収納する際には、以下のポイントに気をつけましょう。
- 棚板の位置を自由に調整出来ること
棚板の位置が自由に調整出来る可動棚にすることで、スペースを有効活用出来ます。モノが出し入れしやすい位置に棚板を設置しましょう。 - 奥行を必要以上に深くしないこと
棚の奥行きが深くなりすぎると、奥に入っているモノがすぐに見つからなかったり、モノを前後に入れてしまうことでアクション数が増え、出し入れがしづらくなります。
日常的に使用する生活用品は、小さなモノから大きなモノまで様々なサイズがあります。ですが、一つ一つのモノに合わせて、奥行の違う棚を用意することはできません。
そこで、奥行きがあってもラクに出し入れできる方法が、棚収納+『フタのないボックス・引出し・スタンド・トレー』になります。
「奥行き40cm~45cmの棚収納」と「フタのないボックス・引出し・スタンド・トレー」を組み合わせることにより、日常的に使用する生活用品を、0~1アクションで出し入れできる使い勝手の良い収納になります。
棚収納+フタのないボックス
アクション数が増えるのでフタは使用しません。
ボックスには、同時に使用するモノや関連するモノどうしをまとめて収納します。棚に収納する際には、ボックスの中が奥まで見えて出し入れがしやすいように、15cm程の空間を確保しましょう。
ボックスの中は、使用頻度の高いモノを手前に収納しましょう。
細々とした生活用品全般(電池・電球のストック・梱包用品・掃除用品家庭用工具など)
棚収納+引き出し
引き出しを開けると何が入っているのかすぐに分かるように、並べて収納しましょう。入れるモノに合せた深さの引出しを使用し、数種類のモノを入れる際には、重ねないように仕切りを活用して収納しましょう。
常備薬・裁縫道具・細かな工具類など
棚収納+スタンド
立てて収納すると探しやすく取り出しやすいモノや、自立しない倒れやすいモノは、コの字型のブックスタンドを活用しましょう。
本・書類・紙袋・自立しないバッグ類など
棚収納+トレー
コピー用紙のストックや郵便物の一時置き場として、トレーに平置きします。1つの棚に数種類の紙類を収納出来るように、スタッキングできるタイプのトレーを使用しましょう。
コピー用紙・郵便物・クーポン券やパンフレットなどの資料など
棚収納に直接置く
収納ツールを使用せず、棚にそのまま置きます。
アイロンなどの小型家電・テッシュボックスのストック・古新聞・大きめの花瓶など
次回は、『関連収納』と『入れ方のポイント』についてお伝えします。