こんにちは、インテリアコーディネーターの辻です。
前回のインテリアブログでは模様替えをする為のポイントをまとめました。
インテリアの色にはバランスが良く見える黄金比率があります。
ベースカラー:アソートカラー:アクセントカラー = 7 : 2.5 : 0.5
- まずはベースカラーを決める。
- 1をベースに、ソファなど大きな家具で、ベースカラーやアソートカラーを調整していきます。
- クッションなどの小物、雑貨などでアクセントカラーを取り入れていきます。
ベースカラーの決め方
なにも家具などを置いていない状態を想像してみてください。
お部屋の大きな面積を占めるのは、床、壁、天井です。
こちらである程度ベースカラーが決まります。
少し例をみていきましょう。
白+茶+緑のコーディネート
白をベースに、自然の色である茶色やグリーンを組み合わせたインテリアは、日本人にとって馴染みの深い色であり、人気の組み合わせです。
こちらの画像は、壁、天井の白をベースカラーとし、床の茶色に椅子やテーブルなどの家具を茶色で合わせてアソートカラーにしています。落ち着いた茶色と、アクセントの深いグリーンとは相性ばっちりですね。そして木や、アイアンの脚や、照明のホーローなど、素材をそのまま生かすことで、ナチュラルなカフェのようなイメージになっています。
それに対してこちらの画像は、ベースの白からアソートカラーの茶色、そしてアクセントの黒までが、カーペット、ソファ、クッションをうまく使って緩やかなグラデーションで色を繋いでいて、落ち着きのあるイメージにまとまっています。大きな面を占める床をカーペットにすることで、さらに優しく上品な雰囲気になっています。
このように同じような色みをつかっても、使い方や素材を変えることで随分雰囲気を変えることができます。
こちらのインテリアはどうでしょうか?
実はこちらも白、茶色、緑の組み合わせです。色の彩度が高くなるほど、明るく、ナチュラルな雰囲気になります。さらにアクセントにもう一色加えることで、さらに明るい感じや可愛らしい感じを出すことができます。
ちなみに、天井や壁は、白いクロス、床はフローリングの多い日本の住宅では、白と茶色の組み合わせがとても多いです。茶色の彩度や出したい雰囲気に合わせて、そこにプラスするカラーを選ぶと、イメージを決めやすいですよ。
他の色の組み合わせ
では他の色の組み合わせも見てみましょう。
こちらのようにグレートーンを使ったインテリアもまとめやすく、人気があります。
左は、テーブルにガラスやステンレスの素材を使うことで、モダンでスタイリッシュなイメージに仕上がっています。
ソファをレザーのものに変えたり、床をタイルに変えたりするとさらにモダンなイメージが強くなります。
右はサイドテーブルや、テーブルの脚に木の素材が使われることで、シックだけれどもナチュラルな雰囲気に仕上がっています。クッションのデザインが北欧らしいですね。
「色のもつ雰囲気」と「素材の持つイメージ」をうまく組み合わせて、自分の好みのインテリアを作っていきましょう。
最後にこちらのインテリアはどうでしょうか?
これまでのインテリアと大きく違う点があるのですが、わかりますか?
こちらのインテリアは、ベースカラーが白ではありません。
これまで見てきたように、白はお部屋を明るく広く見せることができ、どんな色とも相性も良く、ベースカラーとして間違いのない色です。
そのぶん、白でない色をベースカラーに持ってくるとぐっとオシャレに、上級者な感じがしますね。
雑貨や小物で取り入れられるアクセントカラーを変えると、気軽に雰囲気を変えたり、流行を取り入れたりすることができますが、思い切って雰囲気を変えたい時は、上のようにベースカラーやアソートカラーを変えてみるのもよいでしょう。
部屋の雰囲気は簡単に変えられる!
「いやいや!床や壁なんてかえられないし!リフォームまでする気はないんですけど!」
と思ったあなた。大丈夫です。ここでもう一度、お部屋のベースとなる画像を見てみましょう。
壁は大きな窓があればカーテンで、床にはラグを敷けば良いのです。
ソファに布をかけたり、ダイニングにテーブルクロスをすることもできます。ファブリックは、とても手軽にガラリと雰囲気を変えることができるので、とても便利です。
そして壁に色を塗るのもオススメです。
今は、クロスの上から塗れる塗料もたくさん出ているので、DIYで意外と簡単に壁の色を変えることができますよ。その効果は抜群です。
次回は、実際に壁の色を変えてみます。