S-Life<エスライフ>収納カウンセラーの岸上奈美と申します。
全12回を通して皆さまに毎日の生活をより快適に過ごせるための役立つ収納のお話しをお伝えいたします。
第10回目の今回のテーマは、『関連収納』。
日々の暮らしで使用する日用品の形状やサイズはさまざま。これらの日用品や暮らしの道具を、出し入れしやすく管理しやすくするための「関連収納」と「入れ方のポイント」についてお伝えいたします。
『関連収納』は、整理収納の第一人者・収納カウンセラー飯田久恵先生考案のもので、快適な収納を実現するための収納の考え方になります。
関連収納とは?
例えば、ダイニングで宅配便の荷物を送るための荷造りをするとします。
荷造りの際に必要なモノといえば、以下の6つになるでしょう。
- 宅配便の送り状
- ボールペンやサインペン
- ガムテープ
- 梱包用のひも
- はさみやカッター
- 便せん・封筒
“荷造りをする”という行動で、必要なモノをまとめて収納することを「関連収納」と言います。関連収納にするメリットは、同時に使用するモノを一つにまとめることで、モノを出し入れする際の「歩数」が激減します。
同時に使用するモノが別々に収納されていると、あちらこちらに歩かなくてはいけなくなり、取りにいく手間もかかります。また、それぞれの入れ物から出し入れするので、アクション数も多くなり、面倒になってしまいます。
関連するモノどうしをまとめて収納することで、出し入れもラクになり、出しっ放しになることを防ぎます。ご家族も「どこにある?」「あれが無い!」といった探す心配もなくなります。
関連収納の一例
関連収納の一例といたしましては、下記などがあります。
- 電池、電球のストック
- 掃除用具
- 小さめの家庭用工具
- 室内用園芸用品
- 小型家電、充電器
- 延長コードなどの電気関連のアイテム
- 健康グッズ
- 文具
このような分類の方法は「行動別分類」といいます。一緒に収納すると便利だと思うアイテムは、行動別分類で分類していきましょう。
入れ方のポイント
収納する際は、フタのないボックスに、重ねて入れないように立てて収納しましょう。
フタつきのボックスは、箱の高さより高いモノは横向きに入れなければなりません。なのでボックスの中で埋もれてしまい、出し入れの際のアクション数が高くなり、出し入れしづらくなります。
ボックスの中で倒れたりバラバラにならないように、必要に応じて空き容器や空き箱、仕切りを使用して、出し入れしやすく収納しましょう。
前回ご紹介した『棚活用システム』の収納方法と関連収納を利用して、日用品や暮らしの道具の指定席をリビングやダイニングの近くの1カ所に設けると良いでしょう。ストック品の在庫も把握しやすく、ムダに買いすぎたりすることもなくなり、管理しやすくなります。各ご家庭に合せた「関連収納」を一つひとつ作ってみましょう。