S-Life<エスライフ>収納カウンセラーの岸上奈美と申します。
全12回を通して皆さまに毎日の生活をより快適に過ごせるための役立つ収納のお話しをお伝えいたします。

第11回目の今回のテーマは、『散らかりがちなリビング・ダイニングの収納のポイント』についてお伝えいたします。

リビング・ダイニングが散らかる原因

リビング・ダイニングは、家族の生活の中心の場です。過ごす時間が長くなることで、家族それぞれのモノが集まり、片付けてもすぐに散らかったりしていませんか?

食事をするだけでなく、テレビを見たり、新聞や本を読んだり、子どもが宿題をする、家計簿をつけたりお裁縫をする、パソコンを使うなど、家族それぞれが様々な行動をしますので、その分モノの量も増えがちになります。

例えば、以下のようなケースがあります。

  • テーブルの上に新聞や雑誌、DM、生活雑貨など山積みになっている
  • 子どもの勉強道具、おもちゃであふれている
  • ダイイングチェアに脱ぎっぱなしの衣類が何着もかけている など

家族それぞれのモノを、その都度自分の部屋まで片付けるのは大変です。なので、このような状態を解決させるためには、リビング・ダイニングに自分のモノを片付けるスペースを確保する事が大切です。

片づけしやすい収納のポイント

ダイニング収納

片づけしやすい収納のポイントは、リビング・ダイニングの近くに、家族それぞれの専用の棚を作ることです。

例えば、下記のように棚を作ります。

子どものモノ
  • 勉強道具
  • お絵かきの道具
  • 文具
  • 辞書
  • おやつ
  • おもちゃ
両親のモノ
  • 読みかけの新聞や本
  • 雑誌・カタログ
  • 郵便物
  • メガネ
  • 化粧品
家族共有のモノ
  • 文具
  • エアコン・テレビのリモコンなど
ダイニング収納
棚は扉のないオープンな状態にすることで、収納されているモノがすぐに把握でき、モノの出し入れの際のアクション数が少なくなります。

棚の置き方やポイント

棚の位置は、お子さまや片づけが苦手な方ほど、出し入れがしやすい位置に指定席を決めましょう。また、置きたいモノのアイテムと量は、今使用するモノだけに限定して、必要以上に増えすぎないように気をつけましょう。

パソコン周辺
パソコンコーナーがある場合は、必要な文具をまとめて収納出来る文具入れがあると便利です。近くに本棚があると、家庭用の書類をファイルに一カ所にまとめることができ、管理しやすくムダな書類が増えすぎるのを防ぎます。

衣類やバッグの収納

ハンガーラック
ダイニングチェアやリビングのソファに脱ぎっぱなしになりがちなコートなどの衣類やバッグは、リビングに入ってすぐの場所で、コートやジャケットなどを収納できるハンガーラックを設置することで脱ぎっぱなしを防ぐ事ができます。

収納スペースがない場合

リビングに収納スペースがなければ、玄関付近の壁やドアにフックを取り付けるだけでも省スペースで収納することができます。これから家を建てる場合やリフォームされる場合は、設計の段階からコートなどの衣類の収納スペースを設けておくと、機能的でスッキリ収納することが可能です。

シューズボックス

また前回ご紹介した、『棚活用システム』の収納方法と関連収納で、日用品や暮らしの道具の指定席がリビング・ダイニングの近くに設けられると、家族全員の必要なモノが一カ所にまとまります。すると、出し入れしやすく、どこに何があるのかハッキリするため、使い勝手はさらに良くなります。


家族で相談しながら、家族がくつろぐ空間を、片づけしやすく居心地の良い場所にしましょう。

この記事を書いた人

岸上奈美

S-Life<エスライフ> 収納カウンセラー

整理収納の第一人者・収納カウンセラー飯田久恵氏より「飯田久恵式収納理論」の指導を受け、中四国初の「収納カウンセラー」として資格を取得。
片付かなくてお悩みの方に、リバウンドが無くスッキリ片づき、より豊かで快適な生活を目指した収納プランニングや収納セミナーを実施しています。