S-Life<エスライフ>収納カウンセラーの岸上奈美と申します。全12回を通して皆さまに毎日の生活をより快適に過ごせるための役立つ収納のお話しをお伝えいたします。

第8回目の今回のテーマは、モノが片付く5つのステップ『STEP5 快適な収納の維持管理』についてお伝えいたします。

『モノが片付く5つのステップ』は、整理収納の第一人者・収納カウンセラー飯田久恵先生考案のもので、快適な収納を実現するための収納の考え方になります。

STEP4までの作業で「出し入れが楽な指定席」が決まりました。STEP5では、快適な暮らしを維持できるようにしましょう。

整理された棚

 快適な生活を維持するポイント

  • モノを出して使った後は、必ず元の指定席に戻しましょう。
  • 指定席に入らない量のモノは「持たない、買わない、むやみにモノを貰わないこと」
  • 新しくモノを購入する際には慎重に検討をして、必ず指定席を考えてから購入しましょう。

 また、指定席にモノが一杯で置けない場合は「一つ買ったら一つ減らす、それが出来ないなら買わない」ことを心がけましょう。

整理されたキッチン

片づけがキチンと出来ない場合は?

家中をスッキリ快適な状態に整えても、片付けにくいなと感じた場合は、以下のポイントをチェックしてみましょう。

  • 指定席は決まっていますか?
    収納指数の少ない指定席をキチンと決めましょう。
  • モノが多すぎて出し入れが面倒になっていませんか?
    出し入れが楽にできるようにモノの量を減らしましょう
  • 指定席が、使う場所から離れていませんか?
    使う場所の近く、少ない『歩数』で出し入れできる指定席に変えましょう。
  • 出し入れが面倒になっていませんか?
    扉を開ける・引出しを引く・背伸びをする・しゃがむ等の動作の数、『アクション数』が少ない指定席に変えましょう。
整理されたクローゼット

重要なのはSTEP1〜5を繰り返すこと

モノが片付く5つのステップは、STEP5のステップでゴールではありません。一度整えても節目節目で必ずSTEP1に戻り、作業を繰り返すことが必要です。
例えば、以下のようなケースです。

  • 指定席の無いものが増えた(趣味、仕事、好みなどの変化)
  • ライフステージの変化(仕事・年齢・健康・介護・引っ越し・新築、リフォームなど、ご家族の生活スタイルの変化や健康状態、住まいの変化)
  • 子供の成長過程における変化(子供の幼少期、成長期、自立期、独立)

ライフステージや住まいの変化に伴い、今まで必要だったモノが要らなくなったり、新たに必要になったモノができたなど、ご家族それぞれの生活スタイルによってモノの量や種類は大きく変化してきます。

片付かないからといって、すぐに家具や収納グッズを購入するのではなく、STEP1に戻って「減らせるモノはないか?」「本当に必要なモノなのか?」など改めて見直して、STEP5までを実行しましょう。

『モノが片付く5つのステップ』で重要なポイントは、必ずSTEP1から順番通りにSTEP5までの作業を最後まで続けることです。各ステップを順番通りに確実に作業を進めていきましょう。


次回は、モノの入れ方のポイント『棚活用システム』についてお伝えします。

この記事を書いた人

岸上奈美

S-Life<エスライフ> 収納カウンセラー

整理収納の第一人者・収納カウンセラー飯田久恵氏より「飯田久恵式収納理論」の指導を受け、中四国初の「収納カウンセラー」として資格を取得。
片付かなくてお悩みの方に、リバウンドが無くスッキリ片づき、より豊かで快適な生活を目指した収納プランニングや収納セミナーを実施しています。